不登校のわが子にできること 〜見守るだけでは不安なあなたへ〜

はじめまして。NPO法人 D.Liveの田中洋輔です。
僕は、滋賀県で不登校支援をしたり、子どもの居場所を作っています。

フリースクールの運営や保護者さんとの面談。

家から出られない子には、お宅にうかがって子どもと話すこともあります。

 

元々、僕自身、不登校と引きこもりの経験者です。
中学3年生の頃から学校がしんどくなり、高校に入って不登校に。浪人して大学へ入学したものの、3ヶ月ほどで引きこもりになり、そこから1年ほどは下宿先のアパートにこもっていました。

「自分が経験したつらいことを子どもたちに味わせたくない」と思い、今の団体を2009年に立ち上げました。

そこから教室を運営していたのですが、当初は、不登校の子向けではありませんでした。

しかし、不登校の子が多く来るようになり、「どうやら、あの教室へ行けば不登校の子が元気になるみたいだ」という口コミが広がり、不登校の生徒が増えるようになったのです。

そして、「どうしてもフリースクールを作って欲しい」という強いご要望をいただき、2017年から大津市にて不登校の居場所である昼TRY部を開講しました。

不登校支援を始めて驚いたのは、これだけ不登校の人数が多いにも関わらず、子どもたちが行ける場所が少ない。
そして、保護者のかたが相談できる機関がないことです。

気がつけば、全国から不登校に関するご相談をいただくようになり、東京ですら、「支援が足りていない」ということを聞いて愕然としました。

活動を通して、不登校をより深く知ろうと思って学んでいったのですが、抽象的なアドバイスがあまりにも多い……。

「見守りましょう」
「しばらくは、そのままゆっくりしましょう」
「今はなにも言わず、そっとしておいてあげてください」

いや、言っていることは皆さん正しいのですよ。

でもね。
保護者のかたからすれば、「いや、どうしたらいいんだ……」となるのです。

不登校になって、これからの見通しが立たないにもかかわらず、”しばらく”と言われてもいつまで待ったらいいのかも分かりません。

そもそも、見守るとはいったいなんなのでしょうか?
ゆっくりするとは?

耳障りは良いですが、具体的にどうすればいいかが分かりません。

そこで、普段から子どもと接する中で培ってきたノウハウをお伝えしようと思い、2019年から保護者向けの連続講座を開講しました。

1年間で100名近くのかたがご参加いただき、大変満足していただける講座になりました。

すぐに使えるテクニックを教えてもらいました。
具体的な声かけ例がとても参考になりました。
「この方法でやってみよう」と思えるようになりました。
子どもの行動の謎が解けました。

などの感想をいただきました。

ただ、関西で活動をしているため、講座はほとんど関西のみ。

ご相談が全国から寄せられる中で、もっと情報をお伝えしたい。
子どもとの関わりについてノウハウを共有したいと思い、このnoteを作成しました。